2024年5月28日放送の『カズレーザーと学ぶ』で女性の口臭の原因とその対策について詳しく解説されました。
口臭改善の方法について教えてくれたのは、福岡歯科大学教授の谷口奈央先生です。
女性の口臭の原因
驚きの調査結果:女性の口臭が多い?
番組で紹介された調査結果によると、日本人全体として女性の方が男性よりも口臭がある人が多いという衝撃の事実が明らかになりました。
特に中年男性よりも若い女性の方が口臭の数値が高いという結果が出たのです。
この調査結果に対して、番組に登場した女性たちは、「嫌だけど、データを見てマスクを外せない」「笑った時に口臭が気になるけど、どう言えばいいかわからない」といった反応を示しました。
なぜ女性は口臭が強くなるのか?
谷口先生によると、女性には人生で3回、口臭がひどくなる時期があるそうです。
その原因の一つは、女性ホルモンの影響で、女性は歯周病にかかりやすいことです。歯周病患者は圧倒的に女性が多いのです。
一般的な口臭と歯周病による口臭の違い
一般的な口臭の原因は硫化水素で、卵が腐ったような匂いがします。しかし、歯周病になると、メチルメルカプタンという、さらに強い匂いが発生します。
このメチルメルカプタンは、生ゴミのような臭いで、硫化水素よりも10倍から20倍強いと言われています。
女性の口臭クライシスは人生で3度ある
女性の口臭がひどくなる時期がいつなのかについて谷口奈央先生が教えてくれました。
1. 思春期
最初の口臭クライシスは思春期です。
思春期に女性ホルモンが急増し、それに伴い歯周病菌も増殖します。
高校時代に「口が臭い」と言われた経験がある人も多いでしょう。
2. 妊娠・出産期
次の口臭クライシスは妊娠・出産期です。
妊娠中は女性ホルモンの分泌量が増加し、歯周病のリスクが高まります。
実際に妊婦の82.4%が歯周病の治療が必要な状態だというデータもあります。
歯周病は早産のリスクを高めることも知られており、自治体では妊婦向けの無料の歯周病検診を行っているところも多いです。
3. 更年期
最後の口臭クライシスは更年期です。
40代から女性ホルモンが低下し始め、唾液の分泌量が減少します。
唾液が減ることで口腔内が乾燥し、不潔になりやすくなるため、口臭が出やすくなります。
女性の口臭|効果的な対策
口臭の原因の一つは歯周病菌であり、歯と歯の間の汚れが落ちにくい部分に菌が潜みやすいです。
以下の対策が効果的です:
- デンタルフロスや歯間ブラシの使用:歯ブラシだけでは不十分で、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで8割から9割の汚れを落とすことができます。
- 適切なうがい:歯磨き粉の薬用成分を活かすために、うがいは少量の水で行うと効果的です。ペットボトルの蓋2、3杯分の水を使うのが目安です。
- 定期的な歯科検診:定期的に歯科検診を受けることで、歯周病やその他の口腔トラブルを早期に発見し、適切な治療を受けることができます。
女性の口臭|まとめ
女性の口臭改善の原因と改善方法についてまとめました。
- 女性の方が男性よりも口臭がある人が多いです。
- 女性は人生で3回、口臭がひどくなる時期があります。
- その3回とは、思春期・妊娠出産の時期・更年期です。
- 口臭がひどくなる原因は歯周病です。
- 歯周病になると、メチルメルカプタンという、さらに強い匂いが発生します。
- 交流改善には、フロスや歯間ブラシの使用、うがいの仕方、定期的な検診が有効です。
谷口奈央先生のアドバイスを参考に、日々のケアを見直してみてください。