なんでも鑑定団に依頼された山下清の作品7選!最高額はどんな作品?

開運!なんでも鑑定団』は1994年から放送されているテレビ東京系列の鑑定バラエティ番組です。専門家が持ち込まれた「お宝」を鑑定し、その価値を判断します。

日本の画家山下清さんの作品もなんでも鑑定団に何度も登場しています。この記事では、んでも鑑定団で鑑定された山下清さんの作品をまとめています。

 

山下清とは何者?

山下清さんは1922年に生まれた日本の画家です。「日本のゴッホ」と呼ばれることがあります。

彼の早年は逆境に満ち、いじめや家庭内の暴力に直面しましたが、これらの挑戦が彼の芸術に対する深い情熱を育てました。

 

1934年、母に八幡学園に送られると、ちぎり絵という技法に出会い、彼の芸術の代名詞となりました。やがて彼の才能は認知され、彼の作品は展示会で公にされるようになりました。

1940年から1955年にかけての放浪期間中に、山下さんは日本全土を巡りながら多くの作品を創出しました。

 

この時期は「長岡の花火」のような彼の代表作を生み出す重要な転機となり、細やかなちぎりで描かれた群衆や風景を特徴とする作品が多く、日本の風土や有名な地を題材にしています。

1954年には、彼の作品が『LIFE』誌で取り上げられ、広く注目を集めました。以降、彼はペン画や油絵、そして陶磁器への絵付けにも挑戦し、多岐にわたる才能を披露しました。

 

49歳でこの世を去るまで、山下さんは創作活動を続け、「東海道五十三次」シリーズの遺作では、彼の冒険心が強く表れています。

 

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山下清の作品鑑定結果

そんな山下清さんの作品がなんでも鑑定団で取り上げられました。7作品を表にまとめます。

No. 放送日 作品 依頼人評価額 鑑定士評価額
1 2011年6月14日 貼り絵 1,100,000円 6,000,000円
2 2019年4月16日 ペン画 500,000円 3,000,000円
3 2020年3月3日 ペン画 3,000,000円 10,000,000円
4 2021年4月20日 ペン画 500,000円 800,000円
5 2021年11月16日 絵付した焼物 1,500,000円 3,500,000円
6 2023年4月25日 ペン画 200,000円 1,000円
※山下清の作品ではなかった
7 2023年11月14日 サイン入りハンカチ 100,000円 500,000円

 

 

最高額はどんな作品?

なんでも鑑定団に依頼されるたびに高額の鑑定結果を叩き出した山下清さんの作品ですが、2020年3月3日に鑑定されたペン画は1,000万円という最高額をつけました。

依頼人はどのようにして山下清さんの作品を手に入れたのでしょうか?

 

依頼人が山下清のペン画を手に入れたエピソード

依頼人は2019年に伊豆高原で見つけた古びた家を購入しました。長い間放置されていたため、内部はかなり傷んでおり、床や壁の内装工事はすべて自分で手掛けています。

以前は神奈川県で輸入車を扱う商売をしており、20年前にはフランス製のシトロエンという著名な車を自分用に購入しましたが、故障が多く、結局一度も使用せずに保管していました。

その車に目を付けた車好きの友人が、どうしても購入したいと申し出てきました。動かない車を売るのはためらわれましたが、友人は非常に熱心で、2枚の絵画とのトレードを提案してきました。

その画家については当時全く知らなかったものの、絵を見た瞬間に魅力を感じ、友人が「200万円はくだらない」と言うので、交換に同意しました。

 

鑑定された作品は「東海道五十三次」シリーズ

鑑定された作品は、山下清さんの真作で「東海道五十三次」シリーズの作品でした。「東海道五十三次」シリーズは山下さんにとって人生の最後にして最大の傑作と言われています。

特に依頼された作品は、スタート地点の皇居前広場とゴール地点である三条大橋の2枚で、この両作品が揃っているのは注目に値します。

山下さんは1965年から5年の間に各地を訪れた取材を経て、自宅での創作活動に取り掛かりました。

元々は貼り絵を主な手法として計画していたため、ペン画は下図のような役割を果たしていました。しかし、この2枚のペン画は細部に至るまで緻密に仕上げられています。

三条大橋には判子が押されていませんが、これは山下さんが熱田神宮の作品を完成させた後に亡くなったため、その後の作品には判を押すことができなかったものと考えられます。

 

 

まとめ

なんでも鑑定団に取り上げられた山下清さんの作品をまとめました。山下さんの作品はどれも高い評価を得ています。

山下さんの作品が芸術性にすぐれ、多くの人に愛され、感動させてきたからこその鑑定額です。

彼が放浪中に描いた作品は、彼のユニークな視点と技法を通じて、日本の壮大な風景や文化を捉え、これからも多くの人々に感銘を与えて続けていくことでしょう。