NHKの朝の連続テレビ小説、通称「朝ドラ」は、長年にわたり多くの人々に愛され続けています。
その中でも、特に話題を呼んだのが『ブギウギ』です。独特の世界観と魅力的なキャラクターで、多のファンを魅了しました。
『ブギウギ』は、戦後の「ブギの女王」と呼ばれた歌手、笠置シヅ子をモデルにした作品です。
主演は趣里で、大正から昭和にかけての日本を舞台に、歌と踊りを通じて多くの人を明るく元気にしたいという思いが込められたフィクションのドラマです。
今回は、そんな『ブギウギ』のオープニングに登場する謎多き人形のモデルに迫ります。一部では、この人形のモデルが綾瀬はるかではないかという噂がありましたが、真相はいかに?
「ブギウギ」の人形について
『ブギウギ』のオープニング映像は、昭和の歌謡ショーをイメージしたデザインで、パペット(人形)が登場し、視聴者に元気を与える作品として制作されました。
このオープニングを手掛けたのは、福井県出身の映像・アートディレクター牧野惇さんです。
牧野さんは、チェコでパペットアニメーションを学んだ後、東京藝術大学大学院でアニメーションを専攻し、多くのテレビCMやミュージックビデオ、大規模イベントの映像を制作してきました。
オープニングのパペットは、ブギのリズムに合わせて動かされ、背景と合成されています。
牧野さんとスタッフは、パペットの頭や手足に取り付けられた棒を操作して撮影し、ドラマの本編が始まる前のワクワク感を視聴者に提供することを目指しました。
視聴者からは、オープニング映像が「怖い」「不気味」という声がある一方で、「ワクワクして可愛い」「懐かしい」と感じる人もいます。
このからくり人形の演出は、一部の世代には昭和時代の人形劇を思い出させ、様々な感想が寄せられています。
綾瀬はるかではない理由
実は、この人形のモデルに綾瀬はるかなのではないかという声が上がっています。口元や少しとぼけた表情、あと正面顔が似ているんだとか。
しかし、完全な誤解です。この噂が生まれた具体的な理由や発端は不明ですが、公式の声明や製作背景を見ても、綾瀬はるかの名前は一切登場しません。
それどころか、人形のデザインに影響を与えたのは、全く異なる実在の人物であることが明らかにされています。
実際のモデルは誰?
では、その実在のモデルとは一体誰なのでしょうか。実はこの人形のモデルは、『ブギウギ』の主人公スズ子です。
オープニングを手掛けた牧野惇さんも福井新聞のインタビューに次のように語っています。
牧野さんは「笠置さんも常に明るい人生を歩いてきたわけではない。光を当てて(人生の山と谷を)表現したかった」と説明する。
オープニング映像はスズ子を模したパペットを使い、歌謡ショーの世界観を表現。パペットの頭や手、足などに取り付けた棒を、軽快なブギのリズムのオープニング曲に合わせて、牧野さんら数人がかりで操って撮影。その後に背景を合成した。
ほかにも、オープニングの人形を製作した八代健志さんも「主役のスズ子さんをある意味別の視点で象徴していくものになる」と語り、オープニングの人形がスズ子であることを明らかにしています。
つまり、人形はドラマの主人公スズ子を表しており、そうすると主人公のモデルとなった笠置シヅ子さんが元々のモデルとなるわけですね。
人形のモデルとなった笠置シヅ子とは?
笠置シヅ子は1914年生まれの日本の歌手・女優で、「ブギの女王」として戦後に一世を風靡しました。
黒人音楽の影響を受けたリズムとダンスパフォーマンスで邦楽界に新風を吹き込み、代表曲「東京ブギウギ」は1947年に発表されました。
彼女の活動はJ-POPにも大きな影響を与えたと言われています。
まとめ
『ブギウギ』のオープニングに出てくる人形のモデルについてまとめました。
『ブギウギ』の人形のモデルは綾瀬はるかではなく、ドラマの主人公スズ子を模したものでした。それで、人形のモデルは笠置シヅ子だとも言えそうです。
『ブギウギ』に登場する人形が笠置シヅ子さんだと言われると、ドラマが始まるワクワク感をより一層感じられるかもしれませんね。
放送期間は残り少なくなりましたが、最後まで楽しんで視聴したいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。